新たなエンターテインメントとして確立しつつあるオンラインライブ。
最近では会場へ来場し参加する方式とその様子をオンラインに配信する方式によるハイブリッド開催をするケースも広がってきています。
ここでは、認知度が増してきた今だから知っておきたいオンラインライブの開催情報と開催するメリットデメリットをご紹介します。
1.オンラインライブとは?
オンラインライブとは、音楽イベント等のライブの模様をオンラインで生配信することです。
ぴあ総研が実施した調査によると、2020年5月ごろに立ち上がったとされる有料型のオンラインライブの市場規模は2020年12月末までで、推計448億円に上るとのことです。
大人数が一堂に会して空間を共有する来場型のライブの開催が難しい昨今、新たな方策であるオンラインライブは、この半年間で急成長していることがうかがえます。
また、電子チケット販売プラットフォームのZAIKOが行ったマーケット調査によると、チケット価格の相場は3000円から4000円程度、次いで1000円から3000円という結果になっています。来場型のライブの価格と比較すると安価ではありますが、十分利益が見込める金額であることがわかります。
なお、オンラインで行うライブには、バーチャルライブというのもあります。こちらはオンライン上に作られた仮想空間の会場でパフォーマンスするものです。キャラクターだけでなく、実在するアーティストが仮想空間内にいるかのような演出ができることも特徴です。
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2.開催情報を掲載しているサイト
オンラインライブの開催情報を掲載しているWEBサイトはいくつかあります。
ここでは、その中で代表的なWEBサイトをご紹介いたします。
▼DI:GA ONLINE
コンサートプロモーターのディスクガレージが発信しているWEBマガジンです。
特集企画「#おうちLIVE配信ライブカレンダー」には音楽ライブ、イベント、舞台といった様々なオンラインライブが3か月分公開されています。1週ごとにピンポイントで開催情報が表示されるという使いやすさが特徴です。
▼ORICON MUSIC
音楽専門メディアのORICON MUSICは、オンラインライブカレンダーというページで最新情報をまとめています。ライブはもちろんのこと、トークイベントなどの開催情報もあります。
配信開始と見逃し配信の日時がひと目でわかることがポイントです。
▼FESTIVAL LIFE
音楽フェス情報サイトのFestival Life内にあるコラム「オンラインフェス&ライブ配信まとめ」では、国内のみならず海外のフェスの開催情報も掲載しています。
気になるフェスをクリックすると表示される概要ページには、会場の位置を確認できるGoogle マップのリンクや、各フェスのSNSがあり、見たい情報をすぐに見に行けるデザインになっています。
▼PIA LIVE STREAM
「アーティストやクリエイターの表現の場を守りたい」という思いからチケット販売大手のぴあが立ち上げたライブ配信サービスです。音楽ライブはもちろんのこと、朗読劇や雅楽、イベントやオーケストラまで様々なライブの開催情報を掲載しています。
日程やジャンルからオンラインライブを探すことができる検索機能がついているほか、掲載情報をチェックからチケット購入、ライブ視聴まで一括で行えます。
3.オンラインライブのメリット
・集客が見込める
オフラインで開催する来場型のライブの場合、参加できるのは会場まで足を運べる人に限られていました。
しかし、オンラインイベントならそのような制限がなくなり、地域や国内外問わず参加者を募れるようになります。遠方だから見に行けない方やチケットを手に入れられず見ることができないということもありません。
そのため、想定以上の集客ができたという事例も増えてきています。
また、「ライブを見に行くほどではないけど気になっている」という方が「オンラインライブを通じてオフラインのライブも見に行きたいと思った」などといった心理的変化も期待できるため、新たなファンの獲得にもつながる可能性があります。
・参加者データを管理しやすい
オンラインなので参加者のデータを管理しやすいだけでなく、データを集めやすいのが特徴です。
例えば、電子チケット販売プラットフォームのZAIKOを使えばチケットを購入した人の属性や統計データをリアルタイムに表示可能。従来、このような購入者情報はプレイガイドが所有しているため、イベント主催者が活用することは難しいとされていました。
しかし、ZAIKOでは個人情報以外の顧客データを主催者に提供しているため、これら情報をマーケティングに活用することを可能としています。
・運用コストの削減
従来、コストがかかっていた会場費や人件費。これらの負担を軽減することもオンラインライブなら可能です。
それであるにもかかわらず、オンラインで多くの方に見てもらえる可能性があるわけですから、コストパフォーマンスは高いといえるでしょう。
視聴者側としても、参加にかかる交通費や宿泊費等の費用が軽減されるというメリットがあります。
・会場問題が解決する
会場の雰囲気や収容人数、機材や机、椅子の搬入といった準備がなくなりますし、万が一キャンセルになるような事態であっても会場を借りてない場合、会場のキャンセル料が発生しません。
このような面は、実際に運営をしたことがある方なら、その手軽さに魅力を感じることは間違いないでしょう。
また、収容人数よりも来場者数が少ない、多いといった場合の調整が必要ないことも魅力のひとつです。
他に、有名アーティストのようにファンクラブがある場合、会員特典として、アフターショー、終了後の飲み会、ファンミーティングへの招待というのも同じ配信プラットフォーム内で開催可能です。
このように、従来のオフラインではできなかった新たなコンテンツの発掘にもつながるのではないでしょうか。
4.オンラインライブのデメリット
ここまでオンラインライブの魅力に触れてきましたが、逆にデメリットもあります。
・ライブならではの魅力を感じにくい
コール・アンド・レスポンスなど、アーティストとお客さんの一体感の熱量は、やはりリアルな会場で行うライブの醍醐味です。この一体感を求めて参加する方も多いです。
これがオンラインライブとなると、一体感を醸成するにはそれなりのテクニックが必要となります。
しかし、それを逆手にとってオンラインライブならではの強みを作っていくことで、すみわけができる可能性もあります。
例えば、参加者が自身の推す人物にフォーカスしてカメラワークやカメラの切り替えをすることも技術的に可能であるため、そういった仕掛けを施せば満足度も向上することでしょう。
・安定したインターネット環境が必要
オンラインライブの場合に気をつけたいのがインターネット環境です。
せっかく観客側が視聴環境を整えて臨んだにもかかわらず、配信側のインターネット環境が悪ければ「音だけ流れて映像が見られない」「画質、音質が悪い」といった事態になりかねません。
特にコアなファンがいるようなイベントの場合は、ハードなクレームに繋がったり、SNS上で炎上することも可能性としてあります。
そのため、配信側は安定したインターネット環境を整えておくようにしましょう。
他に失敗例としてあるのが、機材のトラブルが原因で配信開始が遅れてしまうことです。
どんなに準備をしても本番当日や本番直前に発生するトラブルはあります。そんな時、すぐ対処できる専門のスタッフを確保しておくようにすると安心です。
5.オンラインのライブを楽しもう
ここまでオンラインライブの魅力をお伝えしてきました。
オンラインライブには様々な魅力がある一方で、慣れていないとその扱いに戸惑うことが多くあると思います。
Event Bundleではそんな方のためにオンラインライブを熟知するスタッフが、あなたが実現したいオンラインライブの企画から開催までをサポートします。
もちろん、感染症対策が万全な観客を入れてライブを行う参加型のイベントにも対応しておりますので、そのような方もお任せください。
そのほか、イベントの企画から運営までサポートする体制を用意していますので、お気軽にご相談ください。